令和5年 長良天神神社 献詠祭 歌題 五部門共通 「和」   入選歌

短歌の部
天位 岐阜市 大栗 紀美子 雨の予報なりしが今朝の青い空草引く日和が降っております
地位 岐阜市 臼井 均 朝路地に「やつとかめだなも」の土地ことば聞きて和みぬ山茶花の咲く
人位 岐阜市 河野  貢 芋の蔓隣の畑へ侵攻し領土広げる会話の和なく
優秀 岐阜市 長瀬 武司 和やかに娘三人育てあげ妻と真摯に野菜を作る
優秀 美濃市 遠藤 英音 雑木林奥に色鳥いるらしや囀れる声和み畑打つ
優秀 岐阜市 松井 弘子 カロテンをたっぷり含むツルナの葉はたけに摘みてごま和え旨し
優秀 岐阜市 名和 美智子 草野球大差つけられ作戦がえ円陣くみて和して勝利へ
優秀 岐阜市 林  和志 いつの世も平和願いて殺し合い続くこの世を見つめたる梅
優秀 岐阜市 郷  春代 赤や黄の色がとりどり紅葉の和のコントラスト世界の山へ
優秀 岐阜市 高橋 智恵子 着物ときつなぎ合わせて和机をおおう布にと母よみがえる
優秀 下呂市 杉山 洋子 年重ねうなづくばかり「笑和会」と名付け大いに笑ひし人ら
優秀 岐阜市 松波 智惠子 ひょっこりと顔出す君に和みいる守りたまえと朝夕祈る
優秀 揖斐川町 岩間 芳子 若き日のわが鮫小紋着こなして娘は和やかに初釜に行く
秀逸 岡崎市 早矢仕 トキ アパートの和室ひと部屋我ヶ天下ところがどっこいおもちゃわんさか
秀逸 美濃市 遠藤 静江 八十路なり遅おそながらスマホ持ち元気に令和明るく生きる
秀逸 岐阜市 川出 香世子 寒の内も荒鵜を馴らす鵜匠の目穏和な流れに長綱捌く
秀逸 神戸町 村瀬 昇竜 岐阜和傘加納の宿の手内職継ぐ人も無く過去の又夢
秀逸 山県市 樋口 千鶴子 サッカーのルール知らねどピースするブラボーと言う昭和生れ
秀逸 岐阜市 山崎 眞也 山寺の祭りの後の異空間置かれたままの酒と和太鼓
秀逸 関 市 伊佐地 博子 置き去りにされたるやうな居心地か和箪笥に眠りつづける着物
秀逸 岐阜市 勝野 好子 友人に会った帰りと立ち寄った娘は笑顔心和やぐ
秀逸 岐阜市 嘉鳥  隆 童歌遊びの集い賑やかに笑い和やむはらからの里
秀逸 土岐市 大脇 和生 凍て雲の押し合ふ朝の窯里にふくら雀となり和みをり
秀逸 山県市 小森  智 過疎に生きジビエ料理で村起し妻と手を取り心和やか
秀逸 中津川市 志津 恵美子 慣れぬ主夫母の好物白和えの具材に迷いてスマホに頼る
秀逸 岐阜市 林  節子 和裁する母がひねもすはめている真鍮の指貫ききらりと光る
秀逸 岐阜市 山田 のり子 義母のもと子らと一緒に茶の稽古和菓子たずさえ通いし日あり
秀逸 各務原市 浅野 秀子 農に生れ昭和平成守り抜き令和のうらら曾孫を抱く
秀逸 山県市 中村 佳寿美 呼びながら駆けよって来る三歳をギュッと抱きしめ一気に和む
秀逸 山県市 森下 睦恵 和やかな母の笑顔を偲びつつミニあんぱんを墓前に置きぬ
佳作 岐阜市 長谷川 道夫 里帰り今年も無事の笑顔みて和気藹藹に牛鍋囲む
佳作 岐阜市 舟坂 均 腰痛で和室にベット置く祖父は時折り軸を取り替えて臥す
佳作 岐阜市 林  暁子 和楽園で書道を習う書き初めのはじめの一筆白紙に落とす
佳作 各務原市 松波 洋子 連鶴は翼つなぎて平和祈る数多の人の叫びに似ており
佳作 揖斐川町 清水 亮鳴 三世代曾孫誕生で四世代里は長閑に和やかなりし
佳作 高山市 瓜田 民子 初孫は真白き和紙を前にして「大地の風」と雄々しく書けり
佳作 岡崎市 西村 愛美 定年となりし夫との朝時はさえずり聞こえ和やかに過ぐ
佳作 本巣市 福井 久子 なの花とあさり竹の子酢みそ和え春をいただく我ヶ家の夕餉
佳作 飛騨市 横山 美保子 幼きものおれば和みぬ法要を終えて僧らと談笑するとき
佳作 岐阜市 古田 司馬男 名曲の「知りたくないの」に痺れおり昭和の時世遠くなりたり
佳作 飛騨市 岩佐 ハル子 それぞれに具を持ち寄りて学校の味噌汁給食昭和はるけし
佳作 大垣市 橋 久子 和の信念太子の遺徳今につぐ南大門に手をふれ仰ぐ
佳作 岐阜市 梶原 晴美 深夜便昭和の演歌ながれきて少しうれしくきゅんと切ない
佳作 大垣市 松永 小夜子 ズボン丈直さなければゴミとなる昭和一桁は捨てずに直す
佳作 岐阜市 木原 芳子 嫁入りの道具の和傘日の目見ず今展げ見ん母を偲びて
佳作 岐阜市 小島 清子 「寒いね」と言えば和める位置にいて老うもまたよし今朝の初雪
佳作 瑞穂市 馬渕 貞三 巫女の舞雅楽に乗りて和をつくり令和の平和手合わせ祈る
佳作 岐阜市 棚橋 冨美子 祖父よりの最後の歳暮日和下駄婚礼にはきしを未だに思う
佳作 中津川市 国枝 三津江 東京でも自慢できると帰省の娘地元の和菓子いくつか求む
佳作 海津市 森  圭子 岐阜ばあばのご馳走なれば赤味噌のどてと畑の青菜の白和え
佳作 岐阜市 宮田 恵美子 「ばあちゃんのご飯はやっぱりおいしいね」にこりと箸持つ心和めり
佳作 羽島市 志知 美智子 和を願う人の群れ行く初詣絶え間無く鳴る鐘の響きや
佳作 岐阜市 辻??  比呂子 髪かざりそっとつければ若やぎて久の和服に心踊りぬ
佳作 中津川市 藤井 勝子 はなれ住む十五の孫の試験日に灯明あげて祖父母に祈る
佳作 各務原市 佐藤 武 ほのぼのと地球が明けるその刻は心が和む好きなひととき

俳句の部
天位 岐阜市 堀口 千惠子 春めける日和に試歩の杖軽し
地位 岐阜市 山田 正子 ミサイルの裂く凍て空や和の遠し
人位 山県市 小森 峻峰 先に立つ子等の和太鼓虫送り
優秀 美濃市 遠藤 静江 四世代揃ひて雑煮食む平和
優秀 山県市 山田 千恵子 水仙を活けて卒寿の和やかに
優秀 春日井市 市川 貴久 屠蘇をつぐ媼を包む家族の和
優秀 各務原市 岡  八重子 和やかや全員揃ふ初句会
優秀 岡崎市 西村 愛美 凧あがり昭和の空となりにけり
優秀 岐阜市 白木 窓格子 ウクライナの講和願ふや今朝の春
優秀 岐阜市 番匠 洋子 平和への願ひ一打に除夜の鐘
優秀 美濃市 古田 千代子 寒柝の音なつかしき昭和かな
優秀 大垣市 寺田 好子 丘の上へ続く茶に花峡日和
優秀 下呂市 金子 美和子 梅日和律義に生きて喜寿傘寿
優秀 岐阜市 細江 富士子 季のおそき里の夕餉に木の芽和
秀逸 岐阜市 葦原 月子 初夢や平和の戻るウクライナ
秀逸 美濃市 遠藤 英音 予報士の穏やかな声梅日和
秀逸 大垣市 桐山 ちず子 古稀の吾へ和む添へ書き師の賀状
秀逸 神戸町 村瀬 昇竜 寒雀群れて和やか地蔵堂
秀逸 岐阜市 富田 好子 茶華道に和の心あり秋深し
秀逸 岐阜市 本山 忠夫 美濃和紙を漉く女の手冬日和
秀逸 大垣市 細野 久美子 昭和の歌心にしみる冬の夜
秀逸 大垣市 佐竹 露子 左義長や村人作る和の輪かな
秀逸 神戸町 早津 郁男 永久に誓ふ平和の原爆忌
秀逸 山県市 木田 影郎 木曽三川光り輝く春日和
秀逸 岐阜市 服部 卓郎 さくら餅墨書巧みな和菓子店
秀逸 山県市 井藤 正一 拍手に平和を願ふ初天神
秀逸 土岐市 大脇 和生 鳥影のよぎる障子に和む朝
秀逸 各務原市 永縄 信子 美濃和紙の柔き明りや春障子
秀逸 岐阜市 奥原 なつ 飛騨訛餅花作り和やかに
秀逸 岐阜市 西垣 由美子 縄繋ぎちんちん電車昭和の日
秀逸 白川町 川上 その 城下町和傘の似合ふ花明り
秀逸 岐阜市 白橋 国弘 書初や和紙にしみ入る墨かほる
佳作 岐阜市 長瀬 武司 介護師の温和な心葛の花
佳作 養老町 植田 芙美子 冬日和ほかほか求め布団干す
佳作 岐阜市 伊藤 英司 陽の恵みに和むそよ風春立ちぬ
佳作 可児市 今井 理務 三夕の和歌に生まるる秋の声
佳作 岐阜市 舟坂 均 虫干しの和服三代揃い踏み
佳作 各務原市 多和田 瑠璃 美濃和紙の人形もあり雛祭
佳作 本巣市 山田 たかを 和紙楮ぞ板取川の寒ざらし
佳作 各務原市 川瀬 征子 古団扇昭和の風を運びくる
佳作 岐阜市 後藤 康子 和やかに成人祝ふ父母祖父母
佳作 岐阜市 山崎 眞也 ニュースから願う平和の遠き知る
佳作 本巣市 福井 久子 庭先に日和下駄はく日脚伸ぶ
佳作 可児市 秋田 治代 原爆忌千羽鶴ゆれ平和かな
佳作 岐阜市 林  和志 朝寝する平和ある今日ありがたき
佳作 大野町 林  惠風 梅一輪咲きて和むや坪の内
佳作 下呂市 山中 麦子 令和には令和の流儀去年今年
佳作 岐阜市 中川 美那子 外つ国の和解を願ひ如月へ
佳作 岐阜市 棚橋 冨美子 菠薐草ひるの一品おろし和え
佳作 下呂市 上野 ひろみ 雪ちらちら和みは里の野天の湯
佳作 笠松町 藤井 大和 麗らかや音の弾める日和下駄
佳作 岐阜市 熊田 宏子 ビル街に和傘の急ぐ初時雨
佳作 瑞浪市 青山 和美 外国の和睦を祈願余寒なほ
佳作 岐阜市 根本 英治 平和の文字大書した凧空高く
佳作 恵那市 川上 圭楽 亡師の文字和みの深き賀状かな
佳作 岐阜市 白橋美智子 見守隊時に足踏み寒日和
佳作 岐阜市 谷  史子 針供養和服縫いたる母の背
佳作 羽島市 志知 美智子 和を願う人の群れ行く初詣
佳作 大垣市 桐山 晃一 相槌の音リズミカル菊日和
佳作 各務原市 佐藤 武 菜の花や見て楽しんで和えて食べ
佳作 恵那市 渡會 幸子 会へばすぐ和む幼なやあをきふむ

川柳の部
天位 色麻町 畑山  護 動脈を大和心の血が流れ
地位 羽島市 南  さと奈 和平交渉やっと出てきた晩御飯
人位 坂東市 藤井 きい子 気が和む夫のそばに居るだけで
優秀 柴田郡 太田 良喜 話したら解けた笑った和らいだ
優秀 各務原市 野浦 美紀子 何もかも笑いばなしにして平和
優秀 岐阜市 浅野 宏子 和気藹藹ただそれだけがうれしくて
優秀 岐阜市 辻??  比呂子 春日和ねこにはねこの思いやり
優秀 豊川市 中村 鈴子 春風をまとった友に輪が和む
優秀 大田区 伊藤 三十六 太陽が今日も平和を見て笑う
優秀 美濃市 岡  哲心 平和が隠れ蓑きな臭い地球
優秀 佐久市 甲野 美文 三猿を守っています近所の和
優秀 各務原市 橋 芳子 郷愁のまん中にある家族の和
優秀 鯖江市 山岸 峰隆 和やかに一家団欒花吹雪
秀逸 宗像市 櫻木 山彦 荒れ球を上手に受けて夫婦の和
秀逸 大野町 加納 芳子 腹見せて寝ている猫の平和ボケ
秀逸 岐阜市 古田 司馬男 円空仏平和を説いて笑み遺す
秀逸 名古屋市 小山 良實 演歌聞き遠い昭和の夢を見る
秀逸 岐阜市 嘉鳥  隆 パピルスが和紙にとかわる長い道
秀逸 東海市 坂  みつ江 協和音奏でやっとこ金婚譜
秀逸 大野市 羽生 悦郎 神の森集えば和むつむじ風
秀逸 御嵩町 澤田 恒子 思いやり平和の鍵はそこにある
秀逸 札幌市 東  考矢 ほどほどのお世辞を交わし和む椅子
秀逸 岡山市 山ア 三千代 一期一会の足湯に和む国訛り
秀逸 岐阜市 加藤 峰子 家族なみ和が太くなるクラス会
秀逸 石岡市 石塚 芳華 戦争を語る平和な日向ぼこ
佳作 岐阜市 藤井 義一 願う子に天神さんの笑い顔
佳作 神戸町 村瀬 昇竜 新春に平和を祈る神の鈴
佳作 各務原市 佐藤 武 戯れの言葉で和む午後三時
佳作 中津川市 安江 定人 和やかな家庭に育つ子は至福
佳作 岐阜市 井川 英子 支え合い笑顔が作の和の空気
佳作 岐阜市 林  和志 十七条尊ばぬ世の不思議さよ
佳作 色麻町 戸叶 松子 探し物みつけて和む茶のうまさ
佳作 大野町 橋本  章 伝えたい心がなごむ和の世界
佳作 岐阜市 大洞 幸子 今年こそ世界平和のあるくらし
佳作 岐阜市 林  茂子 戦災をしってる兄の平和ろん
佳作 各務原市 日比野 勉 床の間で花を生ければお姫様
佳作 揖斐川町 清水 亮鳴 古里に和菓子老舗がある誇り
佳作 揖斐川町 河村 住夫 冷たくも和紙の紙すき何のその
佳作 本巣市 福井 久子 二分間チンのごちそう和えるだけ
佳作 岐阜市 根本 英治 和の国もブリザード吹く胸騒ぎ
佳作 大野町 飯沼 世紀 門松がやって来たかと迎える和
佳作 岡崎市 永井 克知 年末の漢字ひと文字和で決まり

狂俳の部
天位 美濃市 加藤 月石 和  春光燦と野に注ぐ
地位 郡上市 山内 君華 和  互穣の心郷守る
人位 岐阜市 嵐川 明男 和  娘ら伝統の縁灯す
優秀 神戸町 早津 郁男 和  梅花綻び日も柔ぐ
優秀 岐阜市 服部 乃梨子 和  比翼連理を契り合う
優秀 山県市 美山 峻岳 和  菅公崇め雅に集う
優秀 御嵩町 柴田 寿雄 和  一家団欒孫はしゃぐ
優秀 郡上市 青木 凡舟 和  池這う松に月掛かる
優秀 郡上市 遠藤 瓢月 和  蛇の目の舞妓古都を行く
優秀 関 市 東山 寿々佳 和  玉屋花火の菊開く
優秀 大野町 林  惠風 和  健で卆寿を迎えたい
優秀 関 市 加藤 五月 和  岐阜調の園垣根無い
優秀 関 市 丹羽 益子 和  夕餉を囲み笑み溢る
秀逸 各務原市 永縄 一紅 和  紅葉狩り一献旨い
秀逸 山県市 小森 石水 和  春告鳥が恋結ぶ
秀逸 各務原市 橋 芳子 和  原爆ドーム香断えぬ
秀逸 郡上市 山内 容子 和  罪なき子等の笑顔咲く
秀逸 中津川市 安江 定人 和  枯山水を月照らす
秀逸 郡上市 小林 楓月 和  妻の笑顔で家丸い
秀逸 山県市 大洞 好美 和  三世代年賀に揃う
秀逸 岐阜市 二村 秀香 和  趣味は呉越の垣超える
秀逸 岐阜市 熊谷 詠月 和  京懐石に魅せられる
秀逸 郡上市 井上 待子 和  日本庭園美を醸す
秀逸 関 市 横井 鳳仙 和  摘菜の香り膳に添う
秀逸 岐南町 馬渕 清子 和  やっと出雲の許可降りる
秀逸 各務原市 永縄 信子 和  彼岸参りの杖誘う
秀逸 岐阜市 平光 錦江 和  核廃絶の世を願う
佳作 揖斐川町 清水 亮鳴 和  月と菜花がコラボする
佳作 郡上市 清水 千流 和  老々介護称え合う
佳作 本巣市 福井 久子 和  旧交温め屠蘇を酌む
佳作 岐阜市 服部 利弘 和  話せば治む太子説く
佳作 郡上市 武藤 清音 和  日本の心歌で詠む
佳作 大野町 橋 芳月 和  握手に生きた血が通う
佳作 養老町 植田 芙美子 和  花の香りでいやされる
佳作 美濃市 纐纈 久峰 和  仲良し小良し春駈ける
佳作 郡上市 和田 笑楽 和  直会に宮司も溶ける
佳作 各務原市 梅田 良子 和  雛様飾り曾孫待つ
佳作 神戸町 村瀬 昇竜 和  雪見障子に月映える
佳作 関 市 土屋 流翠 和  夫婦円満笑が差す
佳作 岐阜市 長谷川 道夫 和  鋤焼き囲み声弾む
佳作 郡上市 神座 峰月 和  日本に食の文化ある
佳作 岐阜市 平光 ことゑ 和  頼り頼られ余生漕ぐ
佳作 郡上市 山内 須美子 和  下駄の音踊りが揃う
佳作 御嵩町 小栗 眞理 和  花の宴雅友語らう
佳作 郡上市 和田 二鳥 和  白無垢朱傘風薫る
佳作 関 市 波多野千寿子 和  福の神居心地がえ丶
佳作 御嵩町 兼氏 翆月 和  コロナ禍の安穏願う

俚謡の部
天位 岐阜市 長瀬 武司 森のお社天神様へ平和願って手を合わす
地位 神戸町 村瀬 昇竜 昭和一と桁米寿も過ぎて生きる倖せ詠む俚謡
人位 岡崎市 鈴木 久仁七 さっと菜の花湯がいて醤油和えた一と皿旬の味
優秀 関 市 波多野千寿子 役所窓口花一輪が堅い空気を和ごませる
優秀 大垣市 野 弘人 富士の高嶺を間近かに眺め和む心に春の風
優秀 大野町 桑原 洞峰 岐阜は良いとこ地震もテロも無くて平和な俺が郷
優秀 桜川市 田  哲人 去年世相の漢字は戦願う今年は和の一字
優秀 岐阜市 舟坂 均 世界人類皆兄弟と祈る平和の鐘の音
優秀 揖斐川町 清水 亮鳴 和顔愛語の教えを聴いて励む聞法春の宵
優秀 岡崎市 本多 しげる 日毎春めき膨らむ蕾開花促す梅日和
優秀 岐阜市 辻??  比呂子 夢を広げて世界をつなぐ幸と平和を願う春
優秀 神戸町 早津 郁男 響く鐘の音平和の祈り誓う九条原爆忌
優秀 郡上市 青木 凡舟 平和守った敗戦国が何んで防衛費を増やす
秀逸 養老町 植田 芙美子 春はそこ迄和らぐ蕾新芽吹き出す蕗の苔
秀逸 本巣市 福井 久子 庭の片隅七草摘んで春の恵みに謝す日和
秀逸 岡崎市 太田 よしえ 家族揃って笑顔の御飯是れぞ平和と感謝する
秀逸 揖斐川町 河村 住夫 うさぎ年だぞ今年の日本平和続けと跳ね廻る
秀逸 揖斐川町 岩間 芳子 日和麗らか山路を行けばホーホホケキョと透く初音
佳作 大野町 所  武昭 郡上夕風袂に入れて皆んな和にする盆踊り
佳作 御嵩町 兼氏 翆月 人も羨む鴛鴦夫婦何をするにも和気溢る
佳作 常陸太田市 福地 吉夫 妻に和解のお世辞も一寸混ぜて差し出す菓子袋
佳作 山県市 小森 さとし 嫁は笑顔で土雛祭る和して雛壇三世代
佳作 岐阜市 清水 佐千代 織田のキムタク夜景を望みゃ和み聳える金華山
佳作 大野町 橋 芳月 若き鶯春野を渡る清き鳴き声和む朝
佳作 大野町 林  惠風 孫の成長楽しみ乍ら和して笑顔の三世代
佳作 神戸町 加納 園子 日本正月お節の準備由来継承和の文化

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