令和3年 長良天神神社 献詠祭 歌題 五部門共通 「流」   入選歌

短歌の部

天位 下呂市 杉山 洋子 しっかりと流儀守られお日待ちのしめ縄飾り左よりにす
地位 美濃市 遠藤 英音 野良の昼椅子は切り株焼くししゃも雲ふんはりとゆっくり流る
人位 岐阜市 郷  春代 バックミラーに近づく車ドキドキし流れにそってアクセルをふむ
優秀 各務原市 松波 洋子 恥じらいて流せし夫の背歳重ね介護の義父の背に似てきたり
優秀 岐阜市 川出 香世子 悲しみを捨てに川辺に来しものに流れに澱むボスの空缶
優秀 可児市 水谷 広海 木曽に入る峠超ゆるや冬雨はフロントガラスを斜に流れゆく
優秀 岐阜市 高橋 智恵子 夕闇はものの匂いを引き立てる柊の香のかすかに流る
優秀 岐阜市 大栗 紀美子 コロナ禍の手水舎ひしゃくの見当たらずひとすじの水竹を流るる
優秀 岐阜市 古田 司馬男 「流し漉き」簀こて前後と右左流れる水音初春遠からず
優秀 岡崎市 西村 愛美 定年となりし日夫のワイシャツの汚れを手にて洗ひ流しぬ
優秀 関 市 山田 真詩 向う岸へ届けと歌う声老いて春の流れの音に消えゆく
優秀 岐阜市 松井 弘子 朝四時に渓流づりに行く夫の釣果を待って献立決めよう
優秀 岐阜市 宮田 恵美子 とぶようにスースー空に流れてる星へ思わず手を差し伸べる
秀逸 岐阜市 早矢仕 トキ 上り端に自己流だけど活けました桃と菜の花アイリス添えて
秀逸 神戸町 村瀬 昇竜 心字池メダカ飼われて泳ぎをり流るる川にメダカは居らず
秀逸 岐阜市 吉田 百合子 くらやみの流れに舟を漕ぐ如く球撞きといふスポーツ習ふ
秀逸 岐阜市 山崎 眞也 大空は巣立つ小鳥の新天地歌声さえも上昇気流
秀逸 岐阜市 宇都宮恵美子 先き立ちし夫の思ひと有難く有難く抱く初の玄孫を
秀逸 大垣市 松永 小夜子 白水にまじり流るる数粒を見つけて拾う米寿の今も
秀逸 岐阜市 木原 芳子 春駒を踊りつかれし輪の外へ水路の流れなつかしく聞く
秀逸 飛騨市 横山 美保子 側溝の水の流れを確かめて積もりたる雪少しづつ流す
秀逸 岐阜市 梶原 晴美 行く川の流れに生きるあかはらはきそう産卵ゆらぐ水草
秀逸 岐阜市 嘉鳥  隆 かの君は流動食と伝え聞く文に明かさぬ心うらかなし
秀逸 岐阜市 棚橋 冨美子 川の面流れる夕日揺らしつつ泥つき備中ゆっくり洗ふ
秀逸 垂井町 邦幡 愛子 輪中の田は用水の流れゆるやかに菱群生し河骨咲きいし
秀逸 海津市 森  圭子 春寒の流れをわたり来る風が会を終へたる頬を撫でゆく
秀逸 岐阜市 林  節子 コロナ禍に自粛促す市長の声家ぬちにまで流れ来るなり
秀逸 下呂市 長瀬 鈴子 家の横年中流れる山の水訪う人みんな手掬いて飲みぬ
佳作 瑞穂市 馬渕 貞三 カレンダーやぶいて絵書く孫達は大きく書くは鬼滅の刃
佳作 岐阜市 長瀬 武司 寂しさはコロナばかりじゃありません卆寿の老婆が涙を流す
佳作 岐阜市 山田 のり子 笑うツボ色々なれど娘と二人犬の仕草に涙流せし
佳作 岐阜市 小椋 勝宏 古里の千年余越す和紙文化その精神の川は流るる
佳作 山県市 樋口 千鶴子 バンザイとおててふりふり奏芽くん白き雲たち永遠に流れる
佳作 岐阜市 林  暁子 枯れ落ち葉冬至の風に流されてからから走るわたしの前を
佳作 大垣市 橋 久子 浮遊するコロナウイルス流すごと氷雨は師走の街に降りつぐ
佳作 岐阜市 篠田 隆夫 我が人生あっというまに九十年甘い辛いも流し今あり
佳作 岐阜市 名和 美智子 雲流れモクセイかおる垣根ごし香り去りても地に花もよう
佳作 美濃市 遠藤 静江 分身の足踏みミシン部屋の隅時の流れでマスクを作る
佳作 池田町 松原 たえ子 杭瀬川の水澄みたるを見つめいる瑣末なること流れゆけよと
佳作 高山市 元田 鈴子 塞がれし溝の板の間野の花が流れの音とともに揺れいる
佳作 土岐市 大脇 和生 源流を辿る行く手の谷探しまんさく自在に咲き初めいたり
佳作 岐阜市 勝野 好子 流れゆく川辺に鷺の親子連れうれしい出会い今日も五千歩
佳作 岐阜市 林  一美 故郷に春の小川はいつか失せ人工水路に流される水
佳作 岐阜市 臼井 康子 コロナ禍に時は流れて孫達と苦手なスマホで対面会話
佳作 岐阜市 船渡  文 早春の日差し求めて座すベンチ時流のスマホに乗れず居るわれ
佳作 岐阜市 安藤  ? 単身赴任ビルの谷間に流れ星古里恋し母のぬくもり
佳作 中津川市 藤井 勝子 工事終え千旦林の川広く流れに音なく雪降り沈む
佳作 各務原市 浅野 秀子 人の波流れる横断その中の一人とならな杖持つ吾は

俳句の部
天位 本巣市 三輪 巴枝 雪解けの奔流響く峡の谷
地位 各務原市 杉本 悦子 激流に崩れ落つ家梅雨出水
人位 岐阜市 堀口 千惠子 故郷は真の闇夜や流れ星
優秀 笠松町 松原 東川 蕩蕩と流るる大河初景色
優秀 本巣市 山田 たかを 稲滓火の煙り流るる大棚田
優秀 大垣市 天岡 峰子 玉の汗流るにまかせ野良仕事
優秀 高山市 東  君江 雪しろの激げしき流れ堰越ゆる
優秀 岐阜市 水原 律子 ゆるやかな流れに添ひて猫柳
優秀 岐阜市 中川 美那子 投げ込むや焔流るるどんど焼
優秀 大垣市 寺田 好子 推敲に流るる刻や雪霏霏と
優秀 各務原市 永縄 信子 日蓮の遠流の島や春嵐
優秀 岐阜市 細江 富士子 灯油売り童謡流す冬の路地
優秀 笠松町 藤井 大和 一筋に流れて剛き冬の川
秀逸 岐阜市 園部 佳成 流水に田植え疲れの足浸す
秀逸 神戸町 村瀬 昇竜 清流に楮が揺れる寒晒し
秀逸 下呂市 山中 麦子 流されることなく生きて雪晴るる
秀逸 神戸町 早津 郁男 流木の打ちあげられし冬の浜
秀逸 岐阜市 長谷川 道夫 涙ぐみ白線流す卒業生
秀逸 岐阜市 後藤 康子 ゆるやかな流れの淵に浮寝鳥
秀逸 関 市 林  一一 一瞬の天体ショーや流れ星
秀逸 美濃市 遠藤 英音 山畑の風の小流れ梅ふふむ
秀逸 大垣市 宇佐美 昭子 眼鏡橋流れに遊ぶ落椿
秀逸 岐阜市 本山 忠夫 岸辺まで流れの疾き雪解川
秀逸 各務原市 岡  八重子 逆流も渦も敵はぬ雪解川
秀逸 下呂市 金子 美和子 まず流れ変へて始まる川普請
秀逸 土岐市 大脇 和生 彩雲の流るるさまや春隣
秀逸 岐阜市 服部 卓郎 水はねる渓流沿ひの猫柳
秀逸 各務原市 岩田 数美 流行の水着が並ぶ飾り窓
秀逸 岐阜市 奥原 なつ 宮川へ白線流し卒業す
秀逸 岡崎市 稲垣 敏子 流れ来て堰に一服落椿
秀逸 中津川市 安江 筍子 少年の勇む流鏑馬春祭
佳作 岐阜市 長瀬 武司 老梅や香り流れて森静か
佳作 大垣市 澤井 国造 流れゆく月日のけじめ初詣
佳作 岐阜市 葦原 月子 流感よりコロナ恐ろし喘ぐ日々
佳作 岐阜市 舟坂 均 天守閣眼下に長良川流転
佳作 岐阜市 舟坂 仁紀 初詣人の流れに逆らわず
佳作 可児市 今井 理務 暴れ梅雨行く手を阻む土石流
佳作 岐阜市 白木 窓格子 ふるさとは良し清流と鵜飼有り
佳作 山県市 山田 千恵子 立春の水とうとうと長良川
佳作 岐阜市 富田 好子 伊吹山より流るる雲や美濃は春
佳作 大垣市 桐山 ちず子 舟縁から流れの中に鮎の影
佳作 可児市 秋田 治代 冬旱流れず淀む大河かな
佳作 本巣市 福井 久子 初詣人の流れも密さける
佳作 大垣市 伊藤 英司 啓蟄や流るる日々に卒寿過ぐ
佳作 岐阜市 山崎 眞也 湖面の葉流れ行き着く逆さ富士
佳作 春日井市 市川 貴久 寒晒し流れに泳ぐ鯉のぼり
佳作 岡崎市 和田 陽子 天神の風に流るる糸桜
佳作 山県市 井藤 正一 雪消水流れ流れて伊勢の海
佳作 大垣市 細野 久美子 根尾川の清き流れに雪残る
佳作 美濃市 遠藤 静江 自己流の子の剪定に口出せず
佳作 白川町 川上 その ままならぬ人の流れよ寒月夜
佳作 各務原市 多和田 瑠璃 雲流れ顔を出したる後の月
佳作 精華町 内藤 建三 奥山の滝の流れに大つらら
佳作 高山市 沖中 かつ江 流行の羽織を母に小正月
佳作 垂井町 藤墳 博明 流木のオブジェをとどめ川涸るる
佳作 岐阜市 棚橋 冨美子 流る汗生きる証と鍬を振る
佳作 下呂市 上野 ひろみ 屋根つらら小流れとなる午後の庭
佳作 岐阜市 西垣 由美子 春めくや川の流れに添ひ歩く
佳作 岐阜市 後藤 康子 春伊吹山流れし雲に見え隠れ
佳作 岐阜市 番匠 洋子 初春の雅楽流るる社かな

川柳の部
天位 神戸町 村瀬 昇竜 激流の厳しさ語る丸い石
地位 色麻町 畑山  護 おれ流を貫き通し悔いがない
人位 岐阜市 安藤  ? 悔し涙流した数にある未来
優秀 岐阜市 加藤 峰子 コロナ禍が全部流した予定表
優秀 岐阜市 武藤 敏子 時流には乗れずガラケー持ち歩く
優秀 春日井市 加納 金子 逆流に揉まれて虹に巡り合う
優秀 岐阜市 舟坂 均 今日の汗感謝で流す仕舞風呂
優秀 大野町 橋本  章 青春に流した涙糧となる
優秀 美濃市 岡  哲心 清流の美濃の大地に夢を織る
優秀 各務原市 橋 芳子 哀楽を背負い急流泳ぎ切る
優秀 岐阜市 齋藤 幸子 激流も淀みも生きてはや米寿
秀逸 岐阜市 長瀬 武司 交流が絆深める華の道
秀逸 岐阜市 舟坂 仁紀 流行を追わぬ個性が美しい
秀逸 色麻町 戸叶 松子 悲しみは水に流してにこやかに
秀逸 岐阜市 長谷川 道夫 浦安の舞でコロナの厄流す
秀逸 岐阜市 林  茂子 だく流も越えたと祖父の一代記
秀逸 岡崎市 西村 愛美 失敗もあって子育て我が家流
秀逸 御嵩町 澤田 恒子 澱まない水の流れのように生く
秀逸 各務原市 岩田 数美 背を流す親父も痩せて角とれる
秀逸 岐阜市 井川 英子 何気ない仕草にのぞく血の流れ
秀逸 大館市 近藤 桃春 流れには逆らわないで丸く生く
佳作 羽島市 森ア 敬玉 うまい事流れを読んで?む幸
佳作 岐阜市 北川 利子 わらべ歌流れる里に星が降る
佳作 飛騨市 横山 昇一 吾子思い人並み願う流れ星
佳作 石岡市 石塚 芳華 聴き流すつもりの噂わだかまる
佳作 揖斐川町 清水 亮鳴 老いの身に時の流れが早すぎる
佳作 名古屋市 堀田 法子 聞き流すことも覚えて笑む夫婦
佳作 岐阜市 大塚 榮一 夢の中流れる雲と宇宙まで
佳作 岐阜市 大洞 幸子 コロナ禍の流行のマスク美人顔
佳作 各務原市 野浦 美紀子 ママの胸で機嫌が直る涙あと
佳作 岐阜市 浅野 宏子 せせらぎの大海原に馳せる夢
佳作 岐阜市 北川 成子 新コロナ籠もる砦に流れ待つ
佳作 岐阜市 木田  連 老人は胃で食べるより目で食べる
佳作 岐阜市 佐藤 良司 卆寿生き流れる船に心のせ

狂俳の部
天位 山県市 小森 石水 流  瀬音に春の譜が響く
地位 下呂市 桂川 声童 流  樗良の残した筆太い
人位 岐阜市 平光 ことゑ 流  鵜飼絵巻が闇に浮く
優秀 岐南町 馬渕 清子 流  若鮎群れて遡る
優秀 各務原市 永縄 一紅 流  恋の水茎淀みない
優秀 郡上市 和田 笑楽 流  皇統一系美徳護る
優秀 神戸町 加納 園子 流  園児手伝い稚魚放つ
優秀 揖斐川町 清水 亮鳴 流  長良早瀬を月照らす
優秀 大垣市 野 弘人 流  老いの一徹樗に励む
優秀 関 市 林  一一 流  長良の鮎がドル稼ぐ
優秀 岐阜市 二村 秀香 流  大河滔滔伊勢へ押す
優秀 中津川市 安江 筍子 流  兄が着た服着せられる
優秀 各務原市 永縄 信子 流  青竹に素麺走る
秀逸 岐阜市 古田 照善 流  清澄長良四季栞る
秀逸 関 市 波多野千寿子 流  鮎の遡上の背が光る
秀逸 岐阜市 平光 錦江 流  大河豊かに沃野縫う
秀逸 神戸町 早津 郁男 流  雨後の簗銀鱗跳ねる
秀逸 各務原市 天野 桂子 流  川面に城の影揺れる
佳作 御嵩町 小栗 眞理 流  早春譜小川も唄う
佳作 可児郡 柴田 寿雄 流  失恋の涙に咽ぶ
佳作 美濃市 加藤 月石 流  光陰の矢は春を蹴る
佳作 岐阜市 長瀬 武司 流  コロナ禍憾み涙する
佳作 養老町 植田 芙美子 流  水琴窟の音響く
佳作 岐阜市 古田 司馬男 流  楮晒して川細る
佳作 美濃市 纐纈 久峰 流  分水嶺に風光る
佳作 岐阜市 服部 利弘 流  長良水面に金華浮く
佳作 揖斐川町 伊丹 牛歩 流  木曽も長良も伊勢目指す
佳作 岐阜市 嵐川 明男 流  水源の雫を掬う

俚謡の部
天位 岡崎市 鈴木 久仁七 流れ絶やさぬ木曽三川が美濃の豊かさ支えてる
地位 山県市 美山 峻岳 散るも風情と水面を染めて流れ彩る花筏
人位 岡崎市 本多 しげる 鮎を育む長良の流れ味は天下のお墨つき
優秀 石岡市 助川 浩史 昔懐かし心に残る昭和時代の流行歌
優秀 神戸町 村瀬 昇竜 清き流れの長良の川に育つ若鮎瀬に躍る
優秀 御嵩町 兼氏 翆月 春の小川もサラサラ流るコロナ終息願う日々
優秀 神戸町 早津 郁男 大河四万十悠々流る春を満喫船下り
優秀 本巣市 福井 久子 守る三密国難なれど時は流れて梅かおる
優秀 山県市 西垣 照月 長良川波まぶしく光る鮎が跳ね翔ぶ鵜飼船
優秀 常陸太田市 福地 吉夫 雲の流れと御天道様は山の男の道しるべ
優秀 各務原市 永縄 信子 年はとっても流行を着たい女心の覗く春
優秀 岐南町 馬渕 清子 布武と光秀流れに添わぬ国の統一夢の跡
優秀 岐阜市 服部 乃梨子 流行病が終息すれば五輪開催活気湧く
秀逸 ひたちなか市 菊池 栄子 流れ流れて人生行路真実目通して悔はない
秀逸 大垣市 野 弘人 流石西美濃俚謡のメッカ今日も正調うたの会
秀逸 大野町 橋 芳月 ライン下りの激流すりる飛沫飛散り冷す肝
秀逸 大野町 国枝 すみ子 岐阜の名産清流育つ長良川面に跳ねる鮎
秀逸 岐阜市 嘉鳥  隆 真鴨群れなす長良の流れ鷺は見ぬふり知らぬふり
佳作 岐阜市 長瀬 武司 強い甘味がベルトを流れ岐阜を出ていく富有柿
佳作 加須市 関口 のぎり 流石日本の「はやぶさ2」は謎の宇宙を垣間見た
佳作 加須市 関口 久子 流れ流れて岩打つ清水末は大海波しぶき
佳作 養老町 植田 芙美子 秋の夜長にあの人偲ぶさっと消えゆく流れ星
佳作 石岡市 石塚 芳華 澄んだ空気の流れる社五臓六腑が生き換える
佳作 関 市 波多野千寿子 雷雨降れども濁りは見せぬ清い流れの宗祇水
佳作 岐阜市 二村 日出子 山の一滴が清流となり大地潤す長良川
佳作 岐阜市 嵐川 明男 空の青さと茅葺き屋根に流石が白川郷の秋
佳作 揖斐川町 御田村 光枝 今朝の揖斐川流れを狭め総真白雪景色
佳作 世田谷区 蛯原 清子 流行廃りも取り入れながら生きる力の謡づくり

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